聖書を読み進みんでいる内に、だんだん見えてくるようになりました。全ての営みは神の御手の内にあるのだと。
「私たちは、神の中に生き、動き、また存在しているのです。」(使徒17章28節)
にもかかわらず、仕事は仕事〜信仰は信仰と分けて考えていたから疲れてしまったのだと、納得出来るようになりました。

⑴理性と信仰

 そのことを論理的に意味づけ納得させてくださったのは、関西学院大学の熱心なクリスチャンで哲学の教授だった山中良知先生でした。その著書「理性と信仰」に基づいての講義によって、その位置づけが明白になりました。信仰によって受けとめる「絶対価値」を理性によって具現化(手段価値)していく。また、その具現化された理性は信仰によって検証されていく。
 時の経過とともに、信仰理解が深められていく喜びを味わわせていただきました。

⑵全人教育こそ

 玉川大学の通信教育を受ける機会が与えられたことも幸いでした。創設者の小原国芳師の提唱する「全人教育論」は、「理性と信仰」を教育論において展開したものだと、私は理解しました。
 信仰によって神のことば(啓示)が受けとめられ、それが「真・善・美・健・富」それぞれの領域に意味と方向を示し、具現化されていく。目に見える身体的領域(知性・意志・情・生理・経済)のみならず、心・魂の全領域を見据えた教育論です。

⑶信仰と生活

 信仰と生活のありよう〔結びつき〕を明確に把握出来たことにより、私のクリスチャン生活はとても自由な楽しいものとなっていきました。(苦労がないという意味ではありません)
 一般的な表現では〜〔こころはカタチを求め カタチはこころを励ます〕とでも言うことが出来るかも知れません。