(7)狭い了見が壊される

 生意気盛りの青年時代です。自分なりの見識をもって、自信ありげにものを考え発言し行動していました。ところが、二人の恩師の出会いによって、私の「バカの壁」が粉砕されたのです。
 そのときはとても辛く悔しい思いでした。しかし、時を重ねるごとに私の〔狭い了見が打ち壊された〕ことのありがたさを痛感することになりました。
 
 もしも、その出会いがなかったら〜私は依然として自らの「狭い知識、限られた経験、先入観、偏見、常識、伝統や文化、生い立ちの影響」などの「見えない壁」に閉じ込められ、狭い了見の中で生き続けていたことでしょう。
 
 聖書の世界、キリスト信仰の世界の深さ広さを知ることが出来るようになったのも、お二人との出会いのおかげでした。
 一人は大恩人のM牧師、もう一人は熱心なクリスチャンで大学のN教授(哲学が専門)でした。生前のお二人にこのことのお礼を申し上げる機会を得なかったことは、とても残念に思っています。